幸せをつなげて広げよう 「しあわせのちいさなたまご」

子育て

全ての生き物は自分の力だけで生まれることはできません。生まれてすぐに自分で生きていくような生き物であったとしても、必ず産みの親がいるはずです。

大人であれば、そのような命の繋がりを理解しているわけですが、小さな子供にはそのようなことを考えたことがない子もいると思います。

命の繋がりを意識することで、自分を支えてくれている人への感謝の気持ちが芽生えますし、自分さえよければいいという考えではなく、未来にバトンを繋いでいかなくてはという思いも持つかと思います。

今回はそんな命の繋がりを感じることのできる絵本を紹介していきます。

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誰かのおかげで今がある

このお話は、何もできない青いたまごがあるところから始まります。

当然、たまごですから、歩くことも、歌うことも、飛ぶこともできません。たまごはずっとそこにあるだけです。たまごにできるのは誰かに温めてもらうことだけです。

このたまごのところに白い鳥がやってきて温めてくれました。白い鳥はくる日もくる日もたまごを温めました。そして、とうとうたまごから青い鳥が出てきました。

青い鳥はたまごの時にはできなかった、歩くこと、歌うこと、飛ぶことができました。

そして、飛ぶことができない白い鳥を置いてどこかへ飛んでいってしまいます。

このお話は、小さな青い鳥はいつの日か、今度は自分で幸せなたまごをいくつも温めることでしょうと締められて終わります。

親子の関係を描いたようなお話ですが、誰かが支えてくれたおかげで成長でき、今度は誰かを支えてあげる番となるという、命の繋がりが伝わってきます。

きっと白い鳥も誰かのおかげで大きく育ってきたのでしょう。そして、青い鳥のためにたまごを温め、その青い鳥はどこかへ旅立っていき、また新しい幸せのために力を貸してあげるのだと思います。

今こうしていられるのは、自分一人の力だけじゃないんだよと、子供に優しく伝えてくれる素敵なお話だと思います。

幸せをつなぐことが恩返し

この絵本で、青い鳥は、白い鳥のために何かをしてあげることはなく、どこかへ飛び立っていきました。この点も、この絵本の興味深いポイントだと思います。

白い鳥は、飛んでいく青い鳥を何でもないような表情で見つめているだけです。青い鳥に向かって、ここまで育ててやったのにというようなことは決して言いません。

実際に私たちの世界でも、お世話になった人というのは私たちに見返りを求めていないことが多かったのではないでしょうか?

それは、その人たちが同じように誰かにお世話になってきたから、同じように誰かの役に立つことをしてくれるのだと思います。それがお世話になった人への恩返しでもあるからでしょう。

このように、自分のしてもらったことを、次の世代へ繋いでいくということで世界はどんどん幸せになっていくのだと思います。

この絵本を通じて、お子様にこんな命の繋がりを感じてもらうことができると思いますので、ご興味のある方は、図書館で探してみてください。

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