小さな子供の頃は、全てが新しい出会いです。
そんな新しい出会いがあったときに、心を通わすことができれば、その出会いは素晴らしいものとなるでしょう。
この絵本は、そんな新しい出会いが楽しくなるようなお話です。
みんなに元気にあいさつ
これは、くまくんがいろいろなものに、「こんにちは」と挨拶をしていくお話です。
目の前に現れたもの全てに元気に挨拶をしていきます。
最初はお花さんに「こんにちは」。次にスズメさん、ねこさん、イヌさんと続きます。
元気に挨拶するということは、相手に心を開くこと。くまくんのような小さな子でも、簡単にできるコミュニケーションです。
くまくんに「こんにちは」と言ってもらえたお花さんたちは、きっとくまくんのことが好きになるでしょう。
くまくんも、気持ちのいい挨拶をしたら、みんなのことが好きになるでしょう。
あいさつはみんなを元気づける
くまくんは、働くみんなにも「こんにちは」と挨拶をします。
ヤギの牛乳屋さんに「こんにちは」。カバの新聞屋さんと、馬の郵便屋さんにも「こんにちは」。
気持ちのいい挨拶をされて、嫌な気分になる人はいないと思います。
仕事中にくまくんに挨拶をされたみんなは、きっと嬉しい気持ちになって、くまくんに元気づけられたことでしょう。みんなのくまくんへの優しい眼差しが、それを物語っています。
くまくんの挨拶にみんながにこやかな表情を返してくれることは、くまくんに挨拶をもっと好きにさせると思いますし、自分の挨拶でみんなを元気づけられて、くまくんも嬉しい気持ちでしょう。
最愛の両親へも「こんにちは」
最後にくまくんはお母さんとパパにも「こんにちは」を言います。
お母さんは挨拶をするくまくんを「かわいい、かわいい!」と抱きしめます。そして、逃げるくまくんを「まて、まて」と楽しそうに追いかけます。
パパは「こんにちは」と言うくまくんに、抱っこをしながら「やあ、こんにちは」と返してくれます。
くまくんがみんなに「こんにちは」と挨拶するのは、この両親の影響なんだなとわかる、本当に温かい家族です。くまくんもとても幸せそうです。
きちんとあいさつできるかな
この絵本は、挨拶がみんなと心を通わせるための方法であることを教えてくれます。
そして、挨拶は人々に元気を与えることができることを教えてくれます。
子供に挨拶をしなさいと言う親御さんは多いと思いますが、このお話が教えてくれているように、挨拶が持つ力や挨拶の素晴らしさをしっかりと伝えられているでしょうか?
くまくんのご両親が、くまくんと挨拶をしっかりしているように、家族との接し方がお子様に与える影響は大きいです。
この絵本は文字数も少なく非常にシンプルな内容ではありますが、挨拶の楽しさや大切さをお子様と共有することができる素敵な一冊ですので、ご興味のある方は是非図書館で探してみてくださいね。
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