幼児期の非認知能力の形成が子供を変える

子育て

子供には将来のためにも学校の勉強はしっかりと頑張ってほしい。子育てをしている方であればこのようなことを考えることがあるのではないでしょうか。学校のテストの点数は子供の進路に大きな影響を与えるので、とても大切なものです。しかし、学校のテストに出るような勉強だけをしていて社会に出て活躍することができるわけではありません。そこで必要になってくるのが「非認知能力」なのです。今回は子供の将来を劇的に変える非認知能力とは何か、そしてどのように鍛えるのかについて解説していきます。最後までお付き合い願います。

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非認知能力とは?

学校のテストのように知能検査で測定ができる能力のことを「認知能力」といいます。対する「非認知能力」というのは、テストでは測定できない能力のことをいいます。

具体的には、意欲、自信、協調性、忍耐力、自制心、自立、計画性、共感、創造性といった心の面の能力を指します。

子供の頃はテストでカンニングしてはいけないと言われて、知識を頭の中に入れることが重視されていますが、社会に出るとわからないことや覚えていないことは調べればいいだけですし、計算も電卓を使ったりするので、実は認知能力の差というのは大きな問題となることがあまりありません。それよりもコミニュケーション力や計画的に行動するといった非認知能力が能力の差としてあらわれることが多いです。

この非認知能力は大人になっても向上させることができるものの、人生において必要な力のベースを形成する幼児期に鍛えることが重要視されています。幼児期に育まれた非認知能力によって、やり抜く力や自分で考える力を発揮して、人生の成功へ導いてくれるのです。次にどのようなことが非認知能力を育てるのかということを解説していきます。

非認知能力の鍛え方

非認知能力とは知能検査では測定ができないものとお伝えした通り数値化が難しいものです。そして非認知能力を育てるためにはこれをしなければならないというものも存在しません。

大切なことは幼児期に様々なことに興味を持つことができ、自分がやりたいと思うことを思いっきりできる環境を与えてあげることです。自分で試行錯誤し、達成感や満足感を得ることで非認知能力は育まれていくのです。

「遊ぶこと」「友達との関わり」

その中でも重要なのは「遊ぶこと」と「友達との関わり」です。

幼児期に誰かの真似をしたり、ままごとをしたりと想像力を働かせるような自由な遊びをすることで、非認知能力は劇的に向上します。近くにあるものを何かに見立てたり、道具を使ったりすることは机上の学習では得ることが難しいので、元気に遊ぶことは幼児期の成長に欠かすことができないことなのです。

友達との関わりも非認知能力の向上に大きく関係しています。友達との関わりの中で、相手とぶつかって傷付いたり悩んだりする経験をすることで相手を思いやる気持ちを身に着けるなど体験の中でしか学ぶことのできない多くのことを学ぶことができます。このような経験を積み、友達同士の喧嘩の仲裁に入ることができたりするようになり、社会性を身に着けていくのです。

親との関わりあい

非認知能力は人間の心の面の能力であるため、自己肯定感が高い子供の方が身につきやすいという特徴があります。そしてこの自己肯定感というのは家庭環境の影響を大きく受けると言われています。

幼い子供は人の真似をして育っていきますが、その中でも親に受ける影響というのはとても大きなものです。親が積極的で前向きな人であれば、その親をロールモデルとして見ている子供も親と同じような振る舞いを取るようになります。

それだけに親が家庭でどのような姿を見せて、子供とどれだけ関わり合いを持てるかということも、非認知能力の形成に影響を与えることになります。

よく遊び、親との良好な関係があるという環境が子供の非認知能力を育てるために重要です。子供らしさを追求することで、非認知能力を高まるということが言えるのではないかと思います。

非認知能力と認知能力とのバランスが大切

今回解説した非認知能力は、社会で必要とされるコミュニケーションや物事をやり抜く力となって発揮されますのでとても大切な能力ということができます。とは言うものの読解力や計算力といった認知能力がいらないというわけではありません。論理的思考能力とも言える認知能力と人との関わり合いなどの社会性の高さを表す非認知能力をバランスよく持ち合わせることがより良い人生を送るためには必要です。

学校のテストの点数が取れれば親としては嬉しいし子供が順調に育っていると感じることもできるかもしれませんが、社会に出てると非認知能力が高い人の方が活躍できる傾向にありますので、子供の非認知能力を高めることも非常に重要であるということができると思います。

今回の記事が少しでも参考になれば嬉しく思います。最後までお読みいただきありがとうございました。

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