予想外のことが起こったときって、びっくりしちゃいますよね。
内容にもよりますが、変化に柔軟に対応して、どんな状況でも楽しめる気持ちがあれば、毎日が素敵なものになるだろうなと思います。
今回のお話は、目の前のことを全力で楽しむまあちゃんのほっこりするお話で、ずっと楽しそうなまあちゃんの姿が、お子様の楽しむ心を育んでくれる一冊です。
お母さんが縫ってくれたエプロン
まあちゃんのお母さんは、まあちゃんがお願いしていたポッケのついたエプロンを縫ってくれました。
それを見たまあちゃんは大喜びです。お母さんも笑顔で、とても幸せそうな二人が、親子での読み聞かせの時間にも、幸せのお裾分けをしてくれます。
お母さんは、余ったきれで、ハンカチも作ってくれていました。
まあちゃんは、ハンカチをエプロンのポッケに入れて、お料理ピクニックに出かけました。
丘の上への道中でのかわいい動物たち
丘の上へ向かうまあちゃんを見た動物たちは、まあちゃんのエプロンに入ったハンカチがほしいと思い、小枝を投げたりして、まあちゃんの注意をそらして、エプロンをこっそり持って行ってしまいます。そして、ハンカチを持っていく代わりに、果物をポッケに入れていきます。
ハンカチが持っていかれたことも、果物がポッケに入っていることも気づかずに、まあちゃんは進んでいきます。
はじめて読む時には、お子様が動物がポッケに果物を入れるところを見落とす可能性もありますので、最後まで読んだ後に、ページを遡って、いつ果物がポッケに入れられたのかを確認するのも楽しいかもしれません。
動物が注意をそらすためにしたことに、まんまと反応してしまう純粋なまあちゃんの姿もかわいいですし、お茶目な動物たちの優しい一面も見ることができて、目を話すことができない楽しい展開が続きます。
何も知らないまま丘の上に到着
ニコニコしながら丘の上に到着したまあちゃんは、友達にハンカチを見せてあげようとしますが、その時にポッケの中のハンカチが果物に替わっていたことに気がつきます。
何も知らないまあちゃんは、なんて不思議なポッケなんだろうと言います。
友達は、お母さんが入れてくれたんじゃないのと言いますが、まあちゃんは不思議なポッケなんだということを必死に伝えます。
その時、まあちゃんも知らなかった青いポッケから、青い鳥が青いハンカチをくわえて飛び立っていきました。そして、ポッケの中には、青い鳥が産んだ卵が入っていました。
この出来事で友達もまあちゃんも素敵なエプロンねと思いました。
それからみんなはピクニックを楽しみました。
ずっと楽しそうなまあちゃん
このお話の素敵なところは、まあちゃんがずっと楽しそうなところではないかなと思います。
お母さんにエプロンを作ってもらい大喜びのまあちゃん、動物たちの作戦に無邪気に引っかかるまあちゃん、ポッケのハンカチが果物に替わっていて驚くまあちゃん、みんなとピクニックを楽しむまあちゃん。
動物のイタズラも見所ではありますが、いつでも楽しめる心を持ったまあちゃんだったからこそ、こんなに楽しいお話になっているのだと思います。
まあちゃんのようにどんなことでも楽しめるようにと願いを込めて、この絵本を読んであげるのもいいかもしれませんね。
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