マッシュルームを知らないという人はいないといますが、マッシュルームが馴染みのある食材かどうかというと馴染みがあるという人は少ないのではないかと思います。あまり知られていませんが、マッシュルームは栄養価が高く、健康とてもいい食材なのです。今回はそんなマッシュルームの栄養と驚きの効果について解説していきますので、最後までお付き合いねがいます。
マッシュルームとは
マッシュルームを知らないという人はあまりいないのではないかとは思いますが、まずはマッシュルームがどのようなものなのかについての話をします。マッシュルームとは、ヨーロッパからやってきた食用栽培種であるキノコで、世界で最も食べられているキノコです。古代ギリシアや古代ローマの時代から食されており、17世記頃にフランスなどで人口栽培が行われるようになったと言われています。
マッシュルームに含まれる栄養と効能
マッシュルームにはビタミンB2、B6などのビタミンB群をはじめとした様々な栄養が豊富に含まれています。ここではマッシュルームに含まれる特徴的な栄養素を紹介し、その栄養素が体にとってどのような働きをするものなのかについてご紹介します。
食物繊維
食物繊維は、人の消化酵素で分解されずに小腸を通って大腸まで達する食物中の総体です。食物繊維は消化されないためエネルギー源にはなりません。
食物繊維には、水に溶ける水溶性食物繊維と、水に解けない不溶性食物繊維に区分することができます。マッシュルームは不溶性食物繊維が多く含まれています。水に溶けにくい不溶性食物繊維は、水分を吸収して便の容積を増やして大腸を刺激し、排便をスムーズにする働きがあります。また、有害物質を吸着させて便と一緒に体外に出すため、腸をキレイにして大腸がんのリスクを低減してくれます。
また、食物繊維は大腸内の細菌により発酵・分解され、ビフィズス菌などの善玉腸内細菌の餌になるため、善玉菌が増え、腸内環境が改善されます。
カリウム
カリウムの多くは細胞内に存在し、ナトリウムとのコンビネーションで、細胞の浸透圧を維持したり、水分を保持したりするのに重要な役割を果たしています。
その他にも、神経刺激の伝達、心臓機能や筋肉機能の調節といった働きがあり、血圧を下げる効果もあります。
ナイアシン
ナイアシンは水溶性ビタミンB群の一つで、ニコチン酸とニコチンアミドの総称です。ナイアシンは食品を調理する際に分解され、植物性食品であるマッシュルームの場合はニコチン酸になります。
ニコチン酸は、糖質、脂質、タンパク質の代謝、エネルギーの産生、DNAの修復や合成など、体の働きに幅広く関与しています。
銅
銅は、骨、肝臓、血液、脳などに存在しているミネラルです。腸管から吸収され肝臓へ送られた後に、タンパク質と結合して全身に運ばれ、体内で様々な働きをします。
銅は貧血予防に欠かせないほか、免疫力を高め、動脈硬化の予防にも効果があります。また、活性酵素を除去して体の酸化を防止する抗酸化成分としての役割もあります。
パントテン酸
パントテン酸はビタミンの一種で、体内で活性化され、エネルギー産生のための重要な役割を果たしています。脂質や糖質の代謝のほか、善玉コレステロールを増やしたり、ホルモンや抗体の産生にも関与している栄養素です。
マッシュルームはスーパーフード!?
マッシュルームは、ここまで述べてきたようにエネルギー代謝に関わる栄養素が多分に含まれており、ミネラルや食物繊維なども豊富で、健康にとても良い食べ物であることがお分かりいただけると思います。体に良い栄養素が豊富に含まれていますのでマッシュルームはスーパーフードと言えるかもしれませんね。
マッシュルームを使った料理は多くはないため、積極的に食べるというものではないかもしれませんが、これだけ素晴らしい食材であるという事実もありますので、スーパーで見かけた時には今回の話を思い出してもらい、マッシュルームを使った料理をされるのもいいかもしれません。
マッシュルームはキノコ類の中では日持ちしない部類に入りますので、まとめ買いをして保管しておくということができませんので、計画的な購入が必要となりますが、美味しい上に栄養満点な食材ですので、是非たくさん食べてみてください。最後までお読みいただきありがとうございました。
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