みなさんは寝るときに枕を使っていますか？最近は眠りの質を改善するようなサプリメントも多く目にするようになり、睡眠についてお悩みの方が多いように思います。そんな睡眠の改善に枕選びは大切だということを耳にしたことがあるかもしれません。しかし、枕がなぜ必要なのかということやどんな枕が良い枕なのかということを理解している人は少ないのではないでしょうか。そこで今回は選び方次第で人生を変えてしまうかもしれない枕の話をしていきます。
なぜ枕が必要なのか
枕は古代エジプトなどのほとんどの文明で用いられていた寝具であることがわかっています。なぜ人類が枕を使うようになったかはっきりとしたことはわかっていないようなのですが、人間は無意識のうちに楽な姿勢になろうとすることがあるため、自然発生的に始まったのではないかと言われています。
横になったときに手を枕のように頭の後ろに置くと楽になるという経験はどなたにもあるかと思いますが、そんな手の代わりになるものとして枕が誕生したのかもしれません。
人間は頭が重たくなっているので、横になると立っているときとは違い首などに負荷のかかった状態になってしまいますが、枕は頭から首にかけて楽な姿勢を保ってくれますので、睡眠の質を高めるアイテムとしてなくてはならない存在なのです。
頭が落ちていく状態では質の良い睡眠を取ることができないことを本能的に感じ取っていたために、古来より人間は枕を使ってきたのでしょう。
どのような枕が良い枕なのか
良い眠りの姿勢というのは、正常立位姿勢を保つことが大切と言われています。正常立位姿勢とは、立った状態で首・肩・腰・膝・くるぶしが一直線となるような姿勢のことをいいます。
枕がこの正常立位姿勢を保つ手助けをしてくれるのですが、自分に合った枕を選ばなくては正常立位姿勢を保つことができないため、睡眠の質が落ちてしまいます。
横になっているときの全体重のうちの頭部にかかる割合は8%と言われています。体重60kgの人であれば4.8kgの重みが頭部にかかっているため、枕がなければ頭が下がりすぎてしまいます。その状態は当然正常立位姿勢とはなっていませんから、睡眠の質は低下してしまうというわけです。
それではどのような枕がいいのかということが気になるところであるかもしれませんが、残念ながらここで答えることは難しいです。
人間のボディラインというのは人によって異なります。猫背な人や体格のいい人や細身の人など様々な人がいますが、それぞれのボディラインに合った枕を選ぶ必要があります。
一般に体格のいい人は高めの枕がいいなどといったことが言われていたりもしますが、一人として自分にとって最適な枕が同じという人はいないと思います。
そこでオススメしたいのはオーダーメイドの枕です。最近では、体のラインを測定してくれて自分に合った枕をオーダーメイドで作ってくれるようなお店が増えてきていますので、こういったお店を活用して自分にぴったりな枕を作ることはとてもいいことだと思います。
実は枕だけではダメだった
睡眠の質を維持するための枕選びの大切さをお伝えしてきましたが、実は枕以外の寝具も見直すことで睡眠の質はさらに高めることができます。それが「敷き布団」です。頭部は人間にとっても重要な部分ですので、そこを支える枕が非常に重要なことは言うまでもありませんが、敷き布団も重要な役割を担っているのです。
先ほど、横になっているときの全体重の8%が頭部にかかってくると言いましたが、残りの92%を支えているのは敷き布団であるため、敷き布団が合っているか合っていないかで疲れの取れ方が変わってくるのです。
具体的には正常立位姿勢が保持されているかどうかということが鍵を握ります。体のボディラインに沿って正常立位姿勢が保たれる姿勢での眠りをサポートをしてくれる敷き布団が良い敷き布団と言えるのです。
敷き布団についてもオーダーメイドで作ることができますので、枕の改善と合わせて敷き布団についても自分ぴったりなものを見つけてみることをオススメします。
寝具が人生を変える
今回は枕や敷き布団が睡眠の質に影響を与えるものであるという話をしてきました。人間は人生の3分の1は眠っていると言われていますので、100歳まで生きている人は30年以上眠っている計算になります。
眠っているときは無意識なのであまり何も思わないかもしれませんが、それだけ人生において占める割合の多い睡眠ですので、その質を高めることにより、起きている時間も充実させることができるのは間違いありません。
なかなか疲れが取れないという方も寝具を見直すことで、生まれ変わったかのような気持ちを味わえるかもしれませんので、これまで特に寝具にこだわりはなかったという方も、まずは枕から見直していってみてはいかがでしょうか？
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