不安感を取り除くためにできること3選

子育て

家の外ではいつも緊張した面持ちであったり、子供だけの輪でも親と一緒じゃなければ入れないといった不安感がある子供を持つ親御さんにとって、子供の不安感をどのように解消していけばいいのかというのは心配事の一つだと思います。今回はそんな子供の不安感に対して、親ができることについて紹介します。

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不安感はどこからやってくるのか

そもそも不安感というのは、自分を守るための防衛本能として、全ての人に備わっているものです。そのため、未知の経験が迫った状況や危険だと感じる状況では、誰もが多かれ少なかれ不安を感じるものです。

経験の豊富さや何を危険だと感じるかといったことには個人差があります。この部分の差で不安感の強い子とそうでない子がいるのです。

不安感はどこからやってくるのでもなく、自分自身の中にもともと存在しているものであり、経験を積んでいったり、考え方を変えていくことによって軽減していくことができることをまずは覚えておいてください。

不安感を取り除くためにできること3選

ここからは不安感を抱える子供から不安感を取り除くために有効な方法について紹介していきます。決して全ての人に有効という万能な方法ではないと思いますが、不安感を抱えるお子様の不安感の軽減のための参考になればと思います。

不安感があることの情報共有と分析

不安感がある子は、恐怖心などと向き合っているわけなので、親がそのことを理解してくれているだけでも少し安心します。

まずは子供が何に不安感を感じているのかということを正確に掴み取り、子供と共通認識を持ちましょう。

そして、なぜそのことに不安感を感じ、どのような状態であればその不安感は排除できるのかということを考えてみましょう。例えば、幼稚園の朝のバイバイのときに泣いてしまうという場合には、親と離れることが寂しくて泣いているのか、これから始まる未知の一日に不安を感じているのか、その両方なのかということを考えます。親と離れることが寂しいのであれば、いつも子供のことを思っているということを伝えてあげたり、友達と遊ぶ時間はとても素敵なものだということを教えてあげるといったアプローチが考えられると思いますし、これから始まる未知の一日に不安を感じているのであれば、先生にも協力してもらいながら、今日の予定をできるだけ詳細に伝えて、これから起こることのシミュレーションをした上で登園するという方法が考えられます。

子供が抱える不安感への共感と、分析によって対処法を導き出すことで、子供の不安感は軽減されることでしょう。

成功体験を経験することで未知への不安を軽減

二つ目の方法は、これまでできなかったことができるようになったり、やったことがないことに挑戦してみたりという経験をすることで、未知のものでも克服や習得が可能であるということを学ぶというものです。

生まれたばかりの子供にとっては、未知のものはいつまで経っても未知のままであり続けるかのような感覚を持ってしまうものでしょう。しかし、世の中のほとんどのことは、実際には少し練習するだけでできることであったり、ちょっと教えてもらえば簡単なことだったりします。

そういった未知のものが既知のものへと変わる経験を積めば積むほど、未知のものに対する不安感というものはなくなってくるものです。

ですので、小さな成功体験をたくさん経験することで、未知のものが存在することへの不安感というのは薄れていきます。

できることにフォーカスを当ててあげる

不安感が強い子供を持つ親御さんの中には、日々の子供の姿に「このままで大丈夫なのだろうか」といった心配をお持ちの方もおられるかもしれませんが、不安感が強い子供は自信がないことも多いので、親御さんが心配をしているとますます不安感は増幅していきます

そこでオススメしたいのが、不安感が強いことは必ずなんとかなると信じ込んで、とにかく今できていることに着目して、できている部分だけを見てあげて沢山褒めてあげるということです。

自信というのは、一朝一夕で身につくものではありませんが、千里の道も一歩からというように、少しずつでも前に進んでいく必要があるということと、子供に親が心配している姿を見せないことで、不安感の増幅を防ぐということを目的として、この方法で子供にアプローチすることをオススメします。

そのうちなくなるものと心得よう

ここまで不安感を取り除く方法をお伝えしてきましたが、これらの方法を実践したからといって、すぐに子供の不安感がなくなるわけではありません。

子供は周囲から影響を受けながら少しずつ成長していきます。その成長の過程で親が良いアプローチを続けていれば、自ずと子供は不安感を減らしながら成長していきます。

自分自身が今すぐ変われと言われたら、人間そんなに簡単に変われたら苦労しないと言うのに、子供にはそんな難しいことを短期間ですることを求めている人が多いように思いますが、適切なアプローチを継続すれば過度な不安感はそのうちなくなるというスタンスで接してあげてください。

今すぐに変わることを求めず、不安感を減らしながら成長できるようなサポートを続ければ、子供は必ず過度な不安感を捨て去ることができます。ぜひお子様の心強いサポーターになってあげてください。

絵本の紹介

おさるのジョージ ねむれないよる(岩波書店)
M.&H.A.レイ 原作
福本友美子 訳

ジョージは寝る前におじさんに読んでもらった本がきっかけで、空が落ちてくる夢をみて夜中に目を覚ましてしまいます。怖くて再び眠りにつくことができなくなったジョージですが、おじさんがあの手この手でジョージを安心させようとします。

ジョージの不安感を受け入れて、安心して眠れるようにと色々と考えてくれるおじさんの優しさがとても印象的です。

今回のテーマと同じように、どうすればジョージの不安感が取り除けるかを考えてあげて、ジョージに安心するための方法を提案するおじさんの姿は本当に参考になります。

最後にはぐっすり眠るジョージの姿に、子供たちの心にも何か響くようなものがあるのではないかと思います。

ご興味のある方は図書館で探してみてください。

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