経験が子供を大きく成長させる

子育て

絵本が好きな子供はたくさんの本を読んでいますので、知識が豊富になっていきますが、実際に経験するということは、読書以上に子供たちを大きく成長させるものです。今回は、経験がどれだけ子供を大きく成長させるのかについてお話します。

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身をもって経験を積むことの大切さ

皆さんの中には旅行好きという方もおられると思いますが、旅行に行く前にガイドブックやインターネットで下調べをして行くところを決めておくというタイプの方も多いのではないでしょうか?

あらかじめどんなところなのかわかっていたとしても、写真で見るものとは違った感じ方をすると思いますし、食べ物であれば実際に食べてみなければ味がわからないというところに旅行の面白さはあるのではないかと思います。

子供の成長もそれと同じことが言えます。知識を増やすことも大切ですが、実際の経験を積むことで新しい発見があったり、自分が打ち込みたいものに出会えたりするものです。

一見すると自分にはできないと思えるようなことであっても、やってみると案外できるものです。当然ですが、このような経験を多くしている子供の方が、困難に立ち向かえる心が育っていくものです。実際に「やってみよう」「やればできる」という気持ちを持った子供は、まずは自分で経験してみるという習慣が身についているものです。

そうやってチャレンジを恐れない子供は、新しいことに取り組んでみるという機会に恵まれるので、結果として、自分の経験に基づいた知識が豊富であったり、自分の頭で判断する力が高くなっていきます。

  • 経験することで物事の面白さをもっと知ることができる
  • 経験が興味のあることに気づかせてくれる
  • 「やってみよう」「やればできる」が身につく

子供の経験の邪魔をするもの

先述しました、子供に多くの経験をさせることの重要性については、親であれば誰もが痛感しているのではないかと思います。

次にお伝えしたいものは、そんな子供の経験の邪魔をするものについてです。

ズバリ言うと、それは大人の「危ない!」です。

大人は子供より多くの経験をしていますので、様々なことについて予測ができてしまいますので、先回りして危険を回避しようとしてしまいます。子供が何かをしようとしているときに、危ないからといってやめさせた経験がどなたにもあるのではないでしょうか?

しかし、そんな周りの大人の心配が子供の経験を阻害していることが多々あります。子供を守ってあげるために、危険を回避するための声かけが必要なこともあるでしょうが、子供を大切に思うからこそ、過剰に心配をしてしまうということがあります。

例えば、公園で高いところから飛び降りようとしていたり、本来の使い方とは違う物の使い方をしているようなときです。そのこと自体が命に関わることであれば全力で止める必要があるでしょう。しかし、怪我をしてしまうかもしれないや服が汚れるというようなことであれば、どこまで許容できるかには個人差がありますが、やろうとしているのであればやらせてあげるということが大切です。

高いところから飛び降りたり物の使い方を変えてみるということ自体が子供の成長に関係ない場合でも、こうするとこんなことになるのかということを自分で確かめながら学んでいくという姿勢がとても重要で、この小さな経験の機会を周りの大人がどこまで許容できるかが、子供が自ら成長する習慣が身につくかどうかのポイントです。

スポーツ選手には末っ子が多いという話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは長子は親も初めての子育てということで自然と過保護目に育ててしますことが多く、危険なことは親が回避させてあげることが多いですが、末っ子を育てるときには子育てに慣れてきたことと、複数の子供を世話する必要があるため、長子ほど目をかけてあげることが難しいです。

その結果、末っ子は長子が止められていたようなことにも挑戦して、自分で考えて経験してみて、見聞きした知識ではなく、自分で体験した“生きた知識”として蓄積していくことができるので、トライ&エラーを繰り返して自ら大きく成長していくことができるのです。

末っ子がこういった環境に身を置くケースが多いだけで、長子であっても親がこのことを理解していれば、末っ子のような子育てをすることは可能ですので、参考にしてみてください。

大人の過度な「危ない!」が子供の経験の機会を奪い、成長を阻害する

親は子供を信じてあげること

経験が子供を成長させてくれ、経験の機会を奪わないためには、親の過度な「危ない!」をなくしていくこととお伝えしてきましたが、親は子供を放置しておけということなのかという声も聞こえてきそうですので、ここからは親ができることについてお伝えしていきます。

子供が多くの経験を積み成長をしていくために、親ができることは子供を信じてあげるということです。子供が何かに挑戦しようとするときは、親はヒヤヒヤとした気持ちとなるものですが、この子なら自分で考えて上手くできる方法を導き出せると信じてあげることができていれば、不用意に手助けするのではなく、子供の挑戦を最後まで見届けることができます。

そして親が自分のことを信じてくれているということは、子供にとっても心強いことなので、何事にも自信を持って向かっていけるようになります。

子供のことを信じ、子供の挑戦を温かい目で見守ってあげて、どこまでも子供を成長させてあげましょう。

親が信じてあげることが子供の成長を加速させる

絵本の紹介

ただしい?!クマのつかまえかた(ひさかたチャイルド)
クレア・フリードマン 作
アリソン・エッジソン 絵
しらい すみこ 訳

クマが大好きなウサギのフリップは、一度でいいからクマを捕まえたいと思っていました。そこで、「クマのつかまえかた」という本を買って、友達のポポとクマを捕まえに出かけるというお話です。

フリップは実際のクマを見たことがなかったのでしょう。クマに対する恐怖心もなく、本に書いていること信じて、魚取りの網を持って、クマを捕まえに出かけたのです。

まずはやってみるというフリップが、本の情報を頼りにクマを捕まえにいく姿は、先入観を持たずに自分の目で確かめることの大切さを教えてくれます。

本を最後まで読んでいれば、クマを捕まえに出かけるなんてことはなかったのにねという可愛らしいオチもある愉快な絵本ですので、ご興味のある方は図書館で探してみてください。

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